「寝ながら」背中のコリもほぐせる下半身筋トレ、座りっぱなしの人に最適Men's Health US
*本記事はEsquireからの転載です。

「スクワット」や「ケトルベル デッドリフト」を行う前には、怪我や故障回避のために準備運動として関節(可動域)を大きく動かすためにウォーミングアップが必要です。このことはトレーニーは周知のとおり、とても大切です。

下半身を鍛える「クラムシェル」とは?

 今回紹介する下半身をターゲットにした種目「クラムシェル」は、大臀筋(お尻)に刺激を与えることができるものなので、最小限でシンプルな動きでも、ハードな下半身トレーニングのためのウォーミングアップ(準備運動)として活用できるトレーニングになっています。

鍛えられる筋肉部位は?

「クラムシェル」は実にシンプルな動作のトレーニングですが、この動きはトレーニングでは少し見過ごしがちな「中殿筋(ちゅうでんきん)」にも効果的に負荷を与えることが可能です。

「中殿筋」とは三角形の形をしていて、大部分を大臀筋に覆(おお)われている筋肉です。「大臀筋と比べると小さいものですが、下半身の主要な動きのキーとなる筋肉で、この小さな筋肉こそが『スクワット』や『ランジ』のメインの動きである股関節を回転させ、腰をくっつけたり離したりという動作を可能にしているのです」と説明するのは、「メンズヘルス」USのフィットネスディレクターであり、パーソナルトレーナーの認定資格を発行している団体NSCAの認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト資格者エベニーザ・サミュエルです。サミュエルの言うように、歩行動作に活躍する筋肉で大臀筋の上部にあり、一部は大臀筋に覆われている筋肉になります。主に股関節の外転の主働筋として働き、その他にも股関節の外旋動作にも関与しているのです。

 この「クラムシェル」の動作は、他の下半身のトレーニングでは見過ごしがちになってしまう身体の「背面筋肉群」もターゲットとしているので、より良い身体の動きへとが導いてくれるはずです。これとともに、大臀筋群の筋肉も鍛えることもできるというおすすめのメニューになります。