算数や計算、プログラミングの小学生向け参考書は沢山発売されているため、選ぶのに困ることも……。今回は、なかでも「親子で一緒に楽しめる」おススメの算数・計算本10冊を、東大卒プロ算数講師で著書『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』が40万部と大ヒット中の小杉拓也さんに挙げてもらいました。（書籍オンライン編集部）
親子で学ぶ、算数・計算・プログラミング
算数や計算について、苦手意識をおもちの親御さんも多いのではないでしょうか？ お子さんと一緒に学べば、お子さんのモチベーションアップや、親子のコミュニケーション促進だけでなく、親御さんの脳トレにもなるなど、プラスが多いはず。今回は、著書『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』が発売4カ月あまりで累計40万部と大ヒット中の、東大卒プロ算数講師・小杉拓也さんに「親子で一緒に楽しめる算数・計算本」を10冊セレクトしてもらいました。
●10冊のブックリストに込めた思いを、小杉拓也さんから：
お子さんが自立学習できるように導くのは大切です。でも小学生のうちは、親子で一緒に学ぶ喜びを共有することも同じように大事です。今回は、親子、ご家族みんなで楽しめる、算数・計算・プログラミングの本やドリルをご紹介します。親子で一緒に学んだり、親が子に教えたりすることも、親子間の大事なコミュニケーションのひとつです。ここで紹介した本によって、ご家族に笑顔や学びがまたひとつ増えればありがたいです。
10選の一部とセレクト理由を紹介！
では、選書の中から一部をご紹介します。
①わくわくさんすう忍者 入門編（田中博史著、文溪堂、2008年）
算数の文章題を、小学生の早い段階で得意にするにこしたことはありません。本書では「文章題は絵に描いて考える」というところから始まり、文章題の図示を目指します。親御さんがアドバイスしながら進めるとスムーズでしょう。小1～小3向き。
②算数 つるかめ算 新装版 （中学入試まんが攻略BON!）（学研教育出版編集、Gakken、2013年）
中学受験をご検討のお子さんにおすすめ。受験対策塾に入塾前のご家庭なら、受験算数の特殊算をざっと把握することも可能。和差算、植木算、つるかめ算、年令算、旅人算、流水算、通過算、時計算、日暦算と、幅広いテーマの特殊算の要点がまとまっています。
③すみっコぐらし学習ドリル 小学1・2年 はじめてのプログラミングドリル（鈴木二正著、主婦と生活社、2019年）
すみっコぐらしのイラストがいっぱいで、プログラミングの考え方を楽しく学べるドリル。よく練られた良問が多く、パズルやクイズを解く感覚で「お勉強感」が少ない1冊。プログラミングの専門用語も、親御さん向けにわかりやすく解説されています。
以上、いかがでしたか？
算数や計算を学ぶための本が多く出ているなか、どれを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。プロ算数講師である小杉さんが「親子で学ぶのに最適！」という観点で選書してくださったリストですので、その内容も折り紙付き。「親子で楽しく学べる本」をお探しの方は、ぜひ手に取ってみてください。
志進ゼミナール塾長
プロ算数講師。東京大学経済学部卒。
プロ家庭教師、SAPIXグループの個別指導塾の塾講師など20年以上の豊富な指導経験があり、常にキャンセル待ちの出る人気講師として活躍。現在は、学習塾「志進ゼミナール」を運営し、小学生から高校生に指導を行っている。毎年難関校に合格者を輩出している。算数が苦手な生徒の偏差値を45から65に上げて第一志望校に合格させるなど、着実に学力を伸ばす指導に定評がある。暗算法の開発や研究にも力を入れている。
ずっと算数や数学を得意にしていたわけではなく、中学3年生の試験では、学年で下から3番目の成績だった。数学の難しい問題集を解いても成績が上がらなかったので、教科書を使って基礎固めに力を入れたところ、成績が伸び始める。その後、急激に成績が伸び、塾にほとんど通わず、東大と早稲田大の現役合格を達成する。この経験から、「基本に立ち返って、深く学習することの大切さ」を学び、それを日々の生徒の指導に活かしている。 著書は『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方』『この1冊で一気におさらい! 小中学校9年分の算数・数学がわかる本』（ともにダイヤモンド社）、『改訂版 小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』（かんき出版）、『増補改訂版 小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』（ベレ出版）など多数。
