中途半端なクリエイターが爆誕するまでの典型的なステップ

そうして中途半端に、「クリエイター」を目指す女が誕生してしまいました。特に表現したいものも見つかっていないのに。社会に訴えかけたいものだって、明確には定まっていないのに。

就活をしていて「私、このままでいいのかな」と自分探しをするようになる学生はたくさんいるけれど、ただ、幼い頃から「絵が上手い」と言われ続けてきた人間は特に、この「自意識こじらせ率」が高いのではないかと思います。

まあ、これはあくまでも私が趣味でやっている研究にすぎず、統計をとったわけでもないので個人的な仮説に過ぎないのですが、私の周りでも絵が中途半端に上手い子ほど自意識をこじらせていて、逆に絵が下手くそな(失礼)人ほどこだわりが少ないように思うのです。自己表現? えっ何それ? いいわいいわそんなの私いいから! そんな高尚なことしなくていいわw とりあえず自分の好きなことして楽しく暮らしたい! みたいなタイプが多いような。

で、私自身もそうなのですが、「絵が上手い」と言われ続けてきた人間が中途半端にクリエイターを目指すまでには、典型的なステップがあるように思います。

【ステップ1】絵をよく描く。絵が上手いと言われる

【ステップ2】絵を描くことで自己肯定感を満たす癖がつく

【ステップ3】絵を描く行為自体を周りからバカにされる。オタクと言われるようになる、からかわれる。「周りの目」を気にするようになり、自意識が芽生える

【ステップ4】絵を描くのをやめる、あるいは隠れて絵を描くようになる。自己肯定感を満たす手段を失う。

*描いてもリアルでは認めてくれる人がいないのでネットの世界に肯定を求める。個人でサイトを創るまたはpixivにどハマりする人も

【ステップ5】「求められる」「認められる」ことに執着するようになり、プライドが高くなる。周りから「すごいね」と言われる可能性が高い道を選択するようになる

【ステップ6】自分と同世代の、自己表現をして成功している人を見て「あっちもありだったのか」と気がつく。クリエイター的な、自己表現の方向に進みたくなる

という感じ。

まあ絵に限らず、音楽でも演劇でも、思春期に入る前に何かしら自己表現的なものにハマったことがある人は結果的にこのステップに陥る可能性が高いように思います。

で、「バカにされる」「からかわれる」というステップにおいて、その後「封印する」という道をとるか、「それでも好きなことを追求する」という道をとるかで、その後の人生は大きく変わってくると思うんですよね。