人間の幸せを考える上で有効な考え方の一つが、死に際から逆算するという手法です。人が死ぬときの一番の後悔は何か。統計をとると、それは「自分らしく生きられなかった」ということです。だったら、今から今日から自分軸で、自分らしく生きる方向にベクトルを向けたらどうでしょう? 人生が楽しく、幸せの舵取りを自分の手に取り戻すことができるようになります。

 自分軸の幸福感である「I love myself♪」には、「You」も「He」も「She」も「They」も「Something good」も介在しません。他に依存しない、絶対観の幸せと言えるでしょう。

自分軸でいるための最強の口癖
「So what?」=「それが何か?」

 私の手袋は、片方が子どものお下がり。もう片方は、ゴミ拾いで拾った手袋です。実は、私は群馬県でもっとも古着を買い取りしている会社のオーナー経営者です。年間250万着の古着を群馬県、埼玉県にお住まいの人たちから買取りしています。手袋はもちろん、衣類には事欠きません。数十万円するヴィトンのバッグや、100万円近いレアスニーカーを数多くお店で販売しています。それでも、あえてお下がりと、拾った手袋を使っています。

 妻から「恥ずかしいから、お願いだからその格好で私の友達の前には出ないで!」と言われます。妻は、至って他人軸を基調とした常識人です(笑)。ところがその格好で私が現れると、ママ友たちは笑ってくれます。時には「可愛い♪」と愛想褒めしてくれる人もいます。「社長って聞いていたからどんな人かと想ったら……」と安心されます。「びっこしゃっこ(左右不揃い)」のこの二つの手袋は、今のところ、私の世界一のお気に入りです。私の気持ちの中には、妻に大好きな手袋さんたちを「みっともない」と言われ、ムキになってこの手袋たちをかばいたいという、ささやかな抵抗もあります(苦笑)。とにかく、これも自分軸です。人から見たら恥ずかしい格好でも、自分がいいと想えばいいのです♪ 人生なんて、あっという間に終わるのですから(笑)。

 もし、「恥ずかしいよ、その格好!」「恥ずかしいよ、ゴミ拾いなんかして」と言われたら、英語で「So what?」、日本語で「それが何か?」と返してあげましょう。自分のエネルギーがすーっと立つと、相手はその後に何も言えなくなります。対立のエネルギーではなくて、「私は私です」という自己表現のエネルギーで言うようにしましょう。これが「自分軸」でいるための、私が見つけた最強の口癖です♪