失礼な発言に怒っている女性のイメージ写真写真はイメージです Photo:PIXTA

世の中の失礼な発言の多くは、悪気なく、むしろよかれと思って発せられます。そんな「失礼な発言」をやらかす人の思考は、大きく5パターンに分類できます。石原壮一郎氏の著書『失礼な一言』(新潮新書)より、その一部を抜粋・編集してお届けします。

失礼な発言の源流をたどる

「自分は誰に対しても、失礼なことは絶対に言わない!」

 そう言い切れるのは、根っからのウソつきか極端に鈍感な人だけです。私たちは生きている限り、失礼な言動と無縁ではいられません。

 だからこそ、「なるべく失礼じゃない人」を目指したいところ。それは世間様からの非難が怖いからではなく(それもちょっとありますけど)、何より自分自身が日々を気持ちよく生きていくためです。

 本書では小さな失礼から大きな失礼まで、多種多様な失礼を考えてきました。なぜ人は失礼な発言をしてしまうのか。しめくくりとして失礼を元から断つべく、その源流をたどってみます。

 失礼な発言の多くは、ぜんぜん悪気はなく、むしろよかれと思って発せられます。それが失礼の怖いところ。本書の内容をあらためてふり返りつつ、「失礼がコンコンと湧き出す5つの泉」に注目してみましょう。