群馬県太田市に南一番街という有名な風俗街があります。コロナの前は「北関東の歌舞伎町」と言われるほど、夜になると多くの男性が夜の街へと繰り出していました。当然タバコの吸い殻やビールの空き缶などがたくさん落ちています。

 夜の風俗のお店さんは、あまり店前のゴミを掃除しないので、風俗ストリートもゴミ拾い好きには、たまらないメッカです(笑)。私も仕事がらコロナ前は、お客様や仲間の経営者、自社の従業員さんと太田市の夜の町で、飲むことがありました。そんなときも、トングとゴミ袋を持って、ゴミ拾いを酔いざまし代わりによくしていました。

 すると客引きの人から、「おい、どうしたん? いつも悪いことしているから罪滅ぼしか?」なんてちょっかいをかけられます(笑)。

 人によっては、「確かに、ゴミ拾いなんて偽善者っぽいな」と、せっかくのゴミ拾い習慣に「引いて」しまう人がいるかもしれません。

 私の場合は、「そうですよ♪」と楽しく返して、気にせずゴミ拾いを続けます。その客引きさんが吸っていたであろうタバコの吸い殻をポイとディズニーランドのゴミ袋に入れて颯爽と歩いて行きます♪

 私たちは、常に他人の目にさらされています。ですから、自分の芯を持っていないと、ついつい他人軸になり、人の目ばかりを気にして生きるようになります。

 では、自分の芯をどうやって持ったらいいのでしょうか?自分の思考、「ものの見方、考え方」を変えるのがもちろん必要なのですが、先述したように、自分自身を変えるには、「形」である行動から変えるほうが簡単です。そして、行動の継続の習慣を変えることで、自分の思考を変え、自分の芯を持つようにする。実は、ゴミ拾いという習慣を続けると、誰の目も気にせず「自分軸になる」という素適なプレゼントが、ご褒美で手に入るのです♪

 他人軸とは、自分の心の状態を他者評価に任せるという生き方です。つまり、自分の幸せは他人次第。他人が褒めれば幸せだし、他人がけなせば、不幸せな心の状態になります。つまり、幸福に関してギャンブルのような人生を送ることになります。あえて、英語で言えば、「I am happy, because something good happened.(たまたまいいことが起こったから、私は幸せ)」、これが他人軸の幸福感です。

 自分軸は、自分の心の状態を自己評価で決める生き方です。人が何を言おうと、自分が楽しくて幸せだ思うことを、自分のペースで好きに行う。そのことで自分の上機嫌をつくることができるようになります。幸せを他人に預けず、自分で「上機嫌になる」。これが、「Be yourself」自分らしく生きる、ではないでしょうか?あえて、英語で言えば、「I am happy, because I love myself♪(自分らしい私が好きだから、私は幸せ)」、これが自分軸の幸福感です。

「Be good」は、まさに他人軸の典型です。「人から見て善い行い」「一般的に善い行い」という道徳観に基づいて生きるのですから。