感謝の習慣が身につくと、気持ちもポジティブになる。結婚披露宴などでプロ司会者として活動する傍ら、マナーや人間関係に関する著書も多い鹿島しのぶ氏の新刊書『小さな感謝 人生を好転させる一番簡単な方法』からの一部抜粋で、「感謝力」の磨き方を教授する。
「ありがとう」といえない人には
へんに負けず嫌いな人が多い
これまでの経験からいうと、「ありがとう」といえない人には、ものごとを厳格に考える、いわゆる完璧主義者が多いように感じます。
そういう人は正義感が強い一方で、なかなか人を許すことができなくて、コミュニティのなかで孤立しがちですし、自分に対しても厳しくて、見ていても、生きることが下手というか、生きづらそうに見えてなりません。
また、「ありがとう」といえない人は、プライドが非常に高く、へんに負けず嫌いな人が多いようです。
そんな人は、自分を必要以上に高く評価していて、常に現状に満足することなく、「いや、私はまだまだだ」と常に上を目指そうとします。なかには、「私はこういうところにいるべき人間ではない」なんて、まわりの人を見下したような言い方をする人もいます。
こういう人は、野心が強いといってもいいでしょう。