ジャニー喜多川氏を擁護する内容のデヴィ夫人のツイートが、批判を浴びている。一方でツイートにつけられた「いいね」の数も多い。権力者による性暴力を黙認してきた社会の空気は、今回のデヴィ夫人のような言説によって作られてきたのではないか。(フリーライター 鎌田和歌)
ついに国連が
来日して調査に
英・BBCの報道をきっかけに注目を集めている故・ジャニー喜多川氏による性虐待事件について、ついに国連人権理事会が訪日して、聞き取り調査を行う予定と報道されている。
国内ではジャニーズ事務所や現在の社長である藤島ジュリー氏への批判は続いているものの、数十年にわたって続いてきたすべての被害が明らかになるまでには相当な時間がかかると思われる。また、権力者による子どもへの性的グルーミング(わいせつ目的で大人が子どもを懐柔する行為)について、再発防止のための対策は今始まったばかりだ。
日本社会で長年にわたってタブー視され続け、被害当事者が沈黙を余儀なくされたこの問題について、国内の調査だけでは足りないと考える人は多いだろう。今後、世界のどの国においてもこのような被害を起こさないためにも、専門家による徹底した検証が必要だ。
そんな中、今、注目を集めているのがタレントのデヴィ夫人ことデヴィ・スカルノさんが、7月18日に連投したツイートだ。