上司がスピードを求めているときには、スピード優先で成果物を提出する。内容を求めている場合は、時間をかけてクオリティを高める。このように、上司が期待していることにフォーカスして応えていくことで、質の高い効率的な仕事ができるようになるわけです。

上司のタイプによって
コミュニケーションの取り方を変える

 上司が期待していることにフォーカスするには、普段から上司とよいコミュニケーションを取っておくのがベストです。

 上司とよいコミュニケーションを取るには、まず上司から上手に時間をもらうスキルを身につけることです。上司の時間を上手にもらうことができれば、期待するアウトプットのイメージを明らかにできるだけでなく、途中で相談もできますし、トラブルが起きたときにアドバイスも得られます。

 仕事が速い人は、絶妙なタイミングで上司とコミュニケーションを取り、アドバイスやOKを引き出しているので、サクサクと仕事を進められるのです。

 では、どのように上司にアプローチをすればよいのか。実は、上司のタイプによって接し方は異なります。

 ロジカルシンキングに長けているタイプの人だったら、もったいぶった前置きや雑談を嫌います。こういったタイプには単刀直入に、「○○の件ですが、□□で進めたいと思います。よろしいでしょうか」などと結論から先に伝えて、評価や指示を仰ぎます。

 上司が忙しそうなときは「○○の件で、1分だけよろしいでしょうか?」などと声をかけるとよいでしょう。「1分だけ」というのは「話がすぐに終わります」という意味であり、厳密に1分以内に話さなくてもかまいません。 

 一方、喜怒哀楽を表に出す体育会系の上司の場合は、雑談をしながら共感重視のコミュニケーションを取るのがポイントです。特に素直さや前向きさを強くアピールするよう意識してください。