米マイクロソフトは25日、4-6月期(第4四半期)決算を発表した。人工知能(AI)ブームが事業の追い風になっているものの、企業からの需要が振るわず、売上高の伸びは鈍化した。IT業界は人員削減が相次ぎ需要の減退も目立つなど、取り巻く環境は厳しい。マイクロソフトは広告や個人消費よりも企業からの収入が全体に占める割合が大きく、同業と比べると逆風への耐性が高い面があるものの、それでも成長は伸び悩んだ。4-6月期の売上高は前年同期比8%増の562億ドルで、増収率は前年同期の12%から低下した。純利益は20%増の201億ドルとなった。ファクトセットがまとめたアナリスト予想は売上高が550億ドル、純利益が190億ドルだった。