パパたちの間にある「沈黙の壁」
関係を築かないのが楽…なはずなのに…

 パパたちの間にはこのように結構越えがたい沈黙の壁が存在する。 パパ同士間の壁はいかにして作られるか。

 わが身に当てはめて考えてみると、主な理由は「おっくうさ」と「遠慮」であった。
 
 勇気を出して話しかけて、関係を築き深めていく過程を思うとわずらわしく感じられてしまう。これが、相手をおもんぱかるときにそのまま「遠慮」となる。相手のパパは筆者から声をかけたらおっくうに思うのではないか…だとすれば、気まずささえ我慢すればやがて卒園などによってそのパパともう顔を合わせることもなくなる。余計なことをするのはやめておこう――。
 
 こうした思いを、パパたちは実は共有している。「おれもそうだから、あなたもそうだよね。だからお互い過分に関わらないで過ごしましょう」と無言のまま合意しているのである。
 
 だがここで一つ、つじつまが合わないことが生じている。パパたちが自主的に選択した、他のパパに対する沈黙・没交渉というスタンスは、とある瞬間崩れる傾向があるのだ。

 もし、自身が本当に、心の底から納得して合意しているのであれば、仮にパパたちが2人以上集まっても、そこにあるのは一点の曇りもない明快で納得ずくの「沈黙」であるはずである。しかし実際は、2人以上のパパが居合わせてしまうと、妙な気まずさをはらんだ微妙な空気が生まれる。

 これはなぜか。