「ストレスが消えた」「眠るのが楽しみになった」などの感想が多数寄せられている『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)。この本では、心理学的なアプローチによって、読むだけで眠くなるメソッドや眠りをうまく活用する方法を紹介。眠れるようになるだけでなく、仕事や人間関係もスムーズになるなど、思わぬ効果も得られる1冊だ。今回は本書の発売を記念して、著者の大嶋信頼氏にさらに「眠り」に関する質問をぶつけてみた。(構成:林えり)
お金持ちは「時間もお金も無駄にしない」
──『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』には、「眠り」をうまく活用して、仕事や人間関係をスムーズにする方法が書かれています。お金持ちも無意識のうちに眠りを上手に活用しているのでしょうか?
大嶋信頼(以下、大嶋):そうですね。お金持ちは時間もお金も無駄にしない、という傾向があります。
お金持ちは「自分の時間」を最優先にしているので、他人のことを考えて眠る時間を削る、なんてことはしません。無駄なことだからです。
無駄なことをせず、良質な睡眠をとることに重きをおく。そして、良質な睡眠によって気持ちが豊かになればなるほど、さらに経済的にも豊かになっていく。
自分のために良質な睡眠時間を確保することで、そんな好循環が働くようになるのです。
──そうなんですね! お金持ちではない、一般の人でも自分の能力を最大限に高める方法はありますか?
大嶋:「眠り」をうまく活用しましょう。
この本の中にも出てきますが、「無意識の力は無限」です。
解決できないような問題があって、あれこれ考えたくなったとしても、「眠りの中で無意識が私の能力を最大限に高めてくれる」と思って眠ってみましょう。
自分で能力を高めるのではなくて、眠ったときに働く無意識が私のために最大限に高めてくれる。
そんなふうに思って眠ると、無意識がうまく働いて、「自分が本当に叶えたいこと」を成し遂げてくれると実感できます。眠るのが楽しみになってきますよ。
──すぐに解決できないことは、あれこれ考えるのをやめて眠ったほうが良さそうですね。
大嶋:そうです。
たとえば、ChatGPTには質問を投げかけるだけで答えが返ってきますよね。
そんな感じで、寝る前に「これとこれのアイディアがほしいんだけどお願い」と思うだけで、眠りの中で無意識が働いてアイデアをたくさん出してくれます。
この本にも書いてあるように、無意識は日中の出来事をすべて記憶しています。
夜眠ることで、その記憶をきれいに整理してくれる。
自分で何かアイデアを思いつかねば!とがんばるよりも、眠りに任せるほうが効率がいいというわけです。
寝ている間に「他人のアイデア」をもらう!?
──たしかに、よく眠れた日のあと、急にいいアイデアが降ってくることもありますね。
大嶋:そう、まさに降ってくるんですよね。
これには面白い説もあって、ちょっと突飛な話に思われるかもしれませんが、脳科学では人は意識しなくてもつねに他人の脳とつながっていて、相互にコミュニケーションを取っているという仮説があります(脳のネットワーク仮説)。
脳のネットワークによって、眠っている間、気づかないうちに他人のアイデアをもらってくることができる。
「寝ているうちに、自分の意識が解き放たれて、アイデアに溢れている人からアイデアを拝借してきてくれるかもしれない」
そんなふうに思ってみると、眠ることが楽しくなりますよ。
『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』は、眠りやすくなるだけでなく、自分の本当にやりたかったことがスムーズにできるようになる「催眠スクリプト(読むだけで本来の力を発揮できる暗示)」をちりばめています。
何か成し遂げたいことがある人にはぜひ読んでいただけると嬉しいですね。