9月は通常、米国株の値動きが低調なことで知られるが、今年は特に懸念すべきだと投資家たちは話す。米株は昨年の急落後に大きく上げ、その過程で多くのリスクを乗り越えてきた。SP500種指数は今年これまでに17%上昇。そこには11セクター全ての上げを反映した7月の3.1%の上昇も含まれる。ウォール街の「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(Cboe)のボラティリティー指数(VIX指数)は過去の平均値を大きく下回っている。歴史が教訓となるならば、投資家の楽観主義は間もなく試されるだろう。SP500種指数は1928年以降、9月に平均1.1%下落しており、株価実績にとって最悪の月となっている。単に不調だった数年分がリターンの足を引っ張っているわけではない。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによれば、同期間に9月のSP500種指数が上昇した頻度は45%以下であり、この指標でも最悪の月となっている。