外食写真はイメージです Photo:PIXTA

1位は「スシロー」運営する
FOOD & LIFE COMPANIES

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い外食企業ランキング」を作成した。

 本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。対象期間は2021年4月期~22年3月期。

 早速、ランキングを見ていこう。

 1位は回転ずし「スシロー」などを運営するFOOD & LIFE COMPANIESで、平均年収は751.5万円(平均年齢41.1歳)となった。

 同社はコロナ禍で巣ごもり需要が拡大する中、21年4月に、吉野家ホールディングスから、持ち帰りずし専門店「京樽」や回転ずし「海鮮三崎港」を展開する京樽を買収。社名をスシローグローバルホールディングスからFOOD & LIFE COMPANIESに変更した。

 こうした施策などの結果、ランキングの対象年度となった2021年9月期の業績は、コロナ禍にもかかわらず、売上高に当たる売上収益は前期比17.5%増の2408億円、当期利益は同104.2%増の132億円を計上した。

 ただし、円安や水産資源の減少などによる食材調達コスト、物流費、人件費などの高騰など、足元の事業環境は厳しく、さらに今年1月には、「スシロー」店内で、少年が卓上に備え付けてあったしょうゆ差しの注ぎ口をなめる動画が拡散する問題も起きた。

 こうした中、23年9月期の上半期(22年10月~23年3月)の国内スシロー事業の売上収益は前期比12.1%減の987億円と苦戦。ただし、海外スシロー事業が好調なことから全社の売上収益は前期比2.2%増の1433億円を計上している。

 なお、「コメダ珈琲店」を展開するコメダホールディングスは社員数が20人未満のため、今回のランキング対象から外れたが、同社の平均年収は956.9万円(平均年齢47.8歳)と、外食企業では突出している。