トリドールHDと日本KFCHDが
2位で平均年収は724万円
2社の平均年収が同額で2位となった。
1社目は「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングスで、平均年収は724.0万円(平均年齢39.2歳)だった。
22年3月期は、国内でテイクアウト商品を積極投入したり、不採算店を閉鎖するなどの経営効率化に注力。また、海外ではアジアや英国で出店を加速。こうした取り組みの結果、売上収益は前期比13.8%増の1534億円。さらに当期利益は、前期の55億円の当期損失から90億円へとV字回復し、過去最高を達成した。
もう1社は「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス。平均年齢はトリドールHDを5.5歳上回る44.7歳だった。
22年3月期は49店舗を新規出店、189店舗を改装、さらにデリバリーサービス実施店舗を597店舗へと拡大するなど、攻めの施策を行なった結果、売上高は前期比8.8%増の975億円、当期利益は同62.4%増の46億円の好決算となった。
4位は「吉野家」「はなまるうどん」などを展開する吉野家ホールディングスで、平均年収は706.7万円(平均年齢49.6歳)となった。
テイクアウトやデリバリーの需要拡大に伴い、22年2月期の「吉野家」事業の売り上げは前期比1.4%の1070億円、「はなまる」事業の売り上げは前期比8.3%増の214億円、さらに海外事業は前期比15.2%増の225億円と好調だった。
しかし、前述の通り、京樽を売却したことで、全体の売上高は前期比9.8%減の1536億円。一方、当期利益は81億円と、前期(75億円の当期損失)から大きく改善した。
5位は「サンマルクカフェ」などを展開するサンマルクホールディングスで、平均年収は684.4万円(平均年齢45.2歳)となった。
なお、外食大手の日本マクドナルドホールディングスは単体の従業員数0人の純粋持ち株会社のため、今回のランキング対象外となった。
6~10位は、「和食さと」などを展開するSRSホールディングス(674.1万円)、「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などを展開するすかいらーくホールディングス(662.9万円)、「モスバーガー」を展開するモスフードサービス(659.7万円)、「松屋」を展開する松屋フーズホールディングス(642.4万円)、「磯丸水産」などを展開するSFPホールディングス(637.2万円)となった。
また、年収600万円以上は16社、500万円以上は35社となった。
(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)