注意点:消化器系に違和感を感じる可能性があり
味は最高です。ですが残念なことに、次第に私の胃袋はまた違う反応を示してたのです。
週の半ばになる頃には、「毎日のビネガーが、私の消化器系の内壁を侵食しているのではないか?」と疑いを抱くほど、内臓が炎症を起こしているような感覚を持ち始めたのです。
なので、「リンゴ酢」を薄めてみたり、ショットグラスで飲むのではなく少量ずつ舐めるように飲んでみたり、「身体にいいことなんだから…」と自分に言い聞かせながら飲み続けました。
ですが、どうもうまく行きません。胃の痛みが治まる様子はなかったのです。
「リンゴ酢」副作用はある?栄養士が解説
妹からは、「リンゴ酢が消化を助ける」というメリットしか聞いていませんでした。
そしてこの話を、栄養士のランケル博士にしたのですが、それを聞いて驚いた様子も見せません。
「リンゴ酢の副作用として、人によっては胃潰瘍(いかいよう)や逆流性食道炎を悪化させてしまうこともある」というのが、博士の説明だったのです。
さらに、歯のエナメル質を溶かしてしまったり、カリウム濃度を低下させたり、処方薬の効き目を増幅させてしまうといった副作用の可能性もあるようです。
私の胃腸は丈夫なほうだと思いますが、それでもなんだかムカムカしていたのです。
【4週目(22日~28日目)】結果:目に見える健康上の効果は低かった
毎朝、まず冷蔵庫の「リンゴ酢」のボトルに目をやります。そして、勇気を出してひと口飲み込みます。
今となっては後悔と言えますが、この時点で私は最初に好きになったターメリック入りのリンゴ酢に戻したほうが良かったようです。ターメリックには「消化不良の改善」「肝機能の改善」が期待できるので…。加えて、飲む時間帯を調整することで胃腸への作用を変えることもできることを教えていただきました。
そんな4週目、甘味への欲求は抑えられたままですが、それ以外は正直なところ健康状態に大きな変化があったようには思えませんでした。妹のように目に見える健康効果が得られる人もいると思いますが、私の場合、血圧もコレストロール値もそもそも正常なのです。
「このままリンゴ酢を飲み続けることの意味は、果たしてあるのか?」と思った私は、ランケル博士に「リンゴ酢摂取を止めるべきか」を訊(たず)ねてみることにしました。
それに対する博士の答えはなんと、「止めたほうがいいでしょう」だったのです。
「血圧やコレステロール値は減量や、食生活の改善することで下げることができます。『リンゴ酢』だけに直接な特別な効果があると言うわけではないのです」とのこと。さらに続けてこう解説してくれました。
「もしリンゴ酢を継続したいというのであれば、希釈して少量を飲むようにすれば良いでしょう」というのが、ランケル博士のアドバイスでした。「例えばティースプーン1~2杯ほど、お湯やお茶、サラダのドレッシングに混ぜるのも良いだろう」とのことでした。