グッドアイデアのお手本、「ラクダ冷蔵庫」は何がスゴイのか?写真はイメージです Photo:PIXTA

経営コンサルタントの市原義文氏は、ローソン在籍時代にPontaカード、コンビニ業界初のセルフレジ、デジタルサイネージ広告、全社高速ネットワーク化など、斬新なアイデアを次々と実現。退職後も斬新な発想で様々な企画を生み出し、数多くの事業再生を手掛けてきた。市原氏の初の著作『アイデアをお金に変える「マネタイズ」ノート』からの一部抜粋により、アイデアをお金に変えるための発想法を初公開する。

目のつけどころが秀逸な
「ラクダ冷蔵庫」とは何か

 アフリカの「ラクダ冷蔵庫」というものをご存じでしょうか。 

 背中にこぶがあるあのラクダと、みなさんが毎日使っているあの冷蔵庫。

 一見、なんの関わりもなさそうな2つが組み合わさって「ラクダ冷蔵庫」です。

 じつはこれ、「目のつけどころ」が極めて秀逸なのです。アイデアのヒントを見つける際の「いいお手本」になります。

 さて、「ラクダ冷蔵庫」というネーミングから、あなたは何を思い浮かべますか?

 ラクダが冷蔵庫を背負って、冷たい飲み物を運ぶ姿を想像するでしょうか。

「ラクダ冷蔵庫」とは、私が感銘を受けた社会に貢献するアイデアの1つで、画期的な「ワクチン保冷輸送車」のこと。アフリカの村から村へ、伝染病予防のワクチンを運搬するために開発されました。