「これという売りがない」という人

●「輝かしい実績」がなくても大丈夫!

 たとえば「第2新卒」に毛が生えたような「新卒入社して4年目の人」。

「トップセールスを25カ月連続、現在も継続中」という売りでもあれば書くでしょうが、そんな売り、皆が持っているわけではありません。そのため、「テンプレート」を提供されても入力が進まない、というケースがよくあります。

 書けたとしても「自分なんて、ただ会社に言われたことをやってるだけだから」と「謙虚」すぎて、うまくPRできていないケースも多いです。

 しかし企業側は、先にも触れたように、ポテンシャルの期待度が高いこの年代に、輝かしい実績は求めていないことが多いのです。

●虚偽や「盛り」は必ずバレる

 したがって、虚偽を書くのは絶対にNGです。仮に「社長賞を受賞」と書いて、「では賞状とか証拠を見せてください」となったら秒殺です。

 平均以下の営業成績だったのに、上位をキープしていたかのように、証明しにくい「盛った」内容を書く人も一定数います。書類選考は通過するかもしれませんが、面接で海千山千の採用人事に詰問されたら、しどろもどろになり撃沈すること必至です。何度も繰り返しますが、絶対にやめておきましょう。

●売りは必ずある。誤解しているだけ

「会社の指示通りにやっていただけ」というのは、なんら恥ずかしいことでも、「ショボい」ことでも、問題があることでもありません。むしろこの先、後輩の面倒を見たり、管理職に就いていく上で、必要不可欠なプロセスです。

 今、あなたが「すごい」と感じている先輩や上司も、そうしたプロセスを経て今があるのです。「全然売りがない」、「書くことがない」と悲観したり、「謙虚すぎる」必要はありません。

「言われたことしかやっていない」とは、言いかえれば「会社から与えられた任務を着実に遂行できる」ということです。実はこれは若手にとっては大いなる売りで、その安定感、安心感は採用人事も大いに評価します。