たとえば、

「大学中退後の2016年4月から2019年3月まではやりたいことが見つからず、フリーターとしてアルバイトを転々としていました。しかし、当時から交際するようになった女性との将来を考えた際に、このままではいけないと思い、2019年4月から社会福祉法人大樹会に非正規職員として就職し、障害者の生活支援業務に就きました。当時を振り返ると若気の至りでは済まされなかった面もありますが、過去に固執しても仕方がありません。この先は貴法人に入職して、一生懸命頑張ろうと決意しております」

 といった感じです。

●隠ぺい、虚偽は絶対NG!

 こうした初々しい表現をミドルやベテランがしたら採用人事はドン引きしますが、若手なら許容されるので効果的なのです。特に「第2新卒」のように、若ければ若いほどこういった表現が使えます。

 なお、ネガティブ要素だからといって、意図的に隠ぺいしたり、虚偽を書くのは絶対にやめてください。

 たとえば、実際は違うのに、ブランクを充実したものに見せるため、「大学中退後の2016年4月から2019年3月までは、司法書士試験の勉強に専念していました」など。

「難関資格の勉強に専念」がブランクの隠れみのに使われることくらいは、採用人事は重々承知しています。面接で「弊社の根抵当権を抹消するには、どうしたプロセスが必要でしょうか?」などと質問され答に窮して秒殺(即不採用)になります。

 繰り返しますが、隠ぺいや虚偽は絶対にNGです。そんなことをしなくても既述の「初々しいアピール」で成功転職は実現できるということです。

●「27歳」が一つの基準

 この「初々しいアピール」が何歳くらいまで通用するか。

 27歳が基準になると筆者は考えます。

 これより前なら通用する可能性が高く、後なら厳しくなる。高卒、高専卒、短大卒、大卒、院卒と、社会人になる年齢がバラバラなので、もちろん絶対ではありませんが、一つの指標として念頭に置いておいてください。