以前の仕込み水は軟水、今は中硬水で、醪(もろみ)の発酵は旺盛になった。新しい酵母にも挑み、酒質をさらに極めた北海道育ちの「結ゆい」はクリアさが増し、美しい余韻を奏でるように。そして最もほれ込む酒米、岡山県の堀内由希子さんが育てた雄町の酒が、今年も「雄町サミット」の2部門で優等賞を受賞。酒蔵再建への道は遠いが、北の新天地で土地と人を結ぶ酒を醸す。
●三千櫻酒造・北海道上川郡東川町西2号北23番地(販売 結城酒造・茨城県結城市結城1589)●代表銘柄:結ゆい 純米大吟醸 別誂、結ゆい 特別純米酒●杜氏:浦里美智子●主要な米の品種:雄町