ブランドの再構築に当たり、「未来を醸す酒」を視野に入れた。そして誕生したのが「ササノメグリ 碧笹」だ。柑橘系の酸味があり、11%の低アルコールでするすると飲め、洋食にも合う。新しい味を可能にしたのは、温度調節できる小型タンクの導入だ。杜氏の米山和利さんは新しい麹や酵母に果敢に挑戦し、さらに地元の果実を漬けた日本酒ベースの酒も発売。秦野産の米で酒を醸したいと農家と酒米の契約栽培を始めた。農家との連携を強固に、経営改善を進める開かれた酒蔵モデルが始動。秦野に新たな息吹を吹き込む。

新日本酒紀行「ササノメグリ 碧笹」ササノメグリ 碧笹
●金井酒造店・神奈川県秦野市堀山下182-1●代表銘柄:白笹鼓 純米大吟醸、白笹鼓 特別純米、白笹鼓 ウメザケ、ササノシラベ 銀笹●杜氏:米山和利●主要な米の品種:五百万石、山田錦、若水
新日本酒紀行「ササノメグリ 碧笹」秦野の農家と蔵人とファンによる酒米作り Photo by kaneishuzoten
新日本酒紀行「ササノメグリ 碧笹」秦野の農家と蔵人とファンによる酒米作り Photo by kaneishuzoten