誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />自分を自分で否定しない…自己肯定感が高まる年のとりかたPhoto: Adobe Stock

いつはじめたっていいじゃない

「こんな年齢になって、いまさらこんなことやってもいいのかしら」なんて思うことはありませんか?

「もっと若いときにやっておけばよかった」なんて声も耳にすることがありますけれど、誰だって人生で「今、この瞬間がいちばん若い」のですから、いつはじめたっていいと思うんです。

なにかしようと思ったら、そう思ったときにすぐ取りかかるのが、いちばん早いのです。遅すぎることなんてありません。

競争率が低いステージに立つ

年をとってから新たになにかをはじめようとする人は、どちらかというと少数派です。それは競争率が低いともいえますよね。

別に競争をしなくてもいいのですが、年齢を言い訳にして一歩踏み出すことを諦めるというのは、ちょっと早計です。

たとえば、50歳の人が「バレエをはじめよう」と思ったとします。もちろん、幼いころからバレエを続けている人にはかないませんが、50歳からバレエをはじめる人なんて、ほとんどいないわけです。

小さな達成感が好循環を生む

そうすると、ちょっと進歩しただけでも、小さな達成感を得やすいです。

プロのバレエダンサーのようにはなれなくても、自分に自信が得られることによって、バレエだけでなく、ほかのことにも好影響をもたらすでしょう。

勉強にしてもそう。70歳代で大学受験に合格して、大学生として学ぶという人もいます。

嫌になったらやめればいいだけ

自分の若い頃や他人と比較して、自虐的に考える必要はまったくありません。

今の等身大の自分でバイタリティーを発揮する。つまり、いくつになってもやりたいことがあって、しかも実行してしまうだけでも、素晴らしいことなんです。

そして、一歩踏み出した人にしか見えない、いろんな世界が拓けてくるわけです。なにも後悔することはありません。嫌になったら、やめればいいだけですし、やめることを恥じることもありません。

いろいろやって
続いたものが残ればいい

大学やバレエだけでなく、絵を描いたりブログを書いたりするのもいいですよね。やれることを、いくらでもやってみてください

その年齢だからこそできることだって、きっとあります。「やってみたいな」「やってみようかな」と思ったときが、アナタの人生でもっとも早いタイミングなのです。

そのタイミングだからこそ、うまくいくこともあるので、その思いにブレーキをかけるより、試しに軽くアクセルを踏んでちょっと進んでみてください。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。