誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
いつはじめたっていいじゃない
「こんな年齢になって、いまさらこんなことやってもいいのかしら」なんて思うことはありませんか?
「もっと若いときにやっておけばよかった」なんて声も耳にすることがありますけれど、誰だって人生で「今、この瞬間がいちばん若い」のですから、いつはじめたっていいと思うんです。
なにかしようと思ったら、そう思ったときにすぐ取りかかるのが、いちばん早いのです。遅すぎることなんてありません。
競争率が低いステージに立つ
年をとってから新たになにかをはじめようとする人は、どちらかというと少数派です。それは競争率が低いともいえますよね。
別に競争をしなくてもいいのですが、年齢を言い訳にして一歩踏み出すことを諦めるというのは、ちょっと早計です。
たとえば、50歳の人が「バレエをはじめよう」と思ったとします。もちろん、幼いころからバレエを続けている人にはかないませんが、50歳からバレエをはじめる人なんて、ほとんどいないわけです。
小さな達成感が好循環を生む
そうすると、ちょっと進歩しただけでも、小さな達成感を得やすいです。
プロのバレエダンサーのようにはなれなくても、自分に自信が得られることによって、バレエだけでなく、ほかのことにも好影響をもたらすでしょう。
勉強にしてもそう。70歳代で大学受験に合格して、大学生として学ぶという人もいます。
嫌になったらやめればいいだけ
自分の若い頃や他人と比較して、自虐的に考える必要はまったくありません。
今の等身大の自分でバイタリティーを発揮する。つまり、いくつになってもやりたいことがあって、しかも実行してしまうだけでも、素晴らしいことなんです。
そして、一歩踏み出した人にしか見えない、いろんな世界が拓けてくるわけです。なにも後悔することはありません。嫌になったら、やめればいいだけですし、やめることを恥じることもありません。
いろいろやって
続いたものが残ればいい
大学やバレエだけでなく、絵を描いたりブログを書いたりするのもいいですよね。やれることを、いくらでもやってみてください。
その年齢だからこそできることだって、きっとあります。「やってみたいな」「やってみようかな」と思ったときが、アナタの人生でもっとも早いタイミングなのです。
そのタイミングだからこそ、うまくいくこともあるので、その思いにブレーキをかけるより、試しに軽くアクセルを踏んでちょっと進んでみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。