「いつか、子ども欲しい」けど、結婚していない。まだ、子どもは考えていない。婦人科に行くのはハードルが高い……という人が、正しい知識をもとに、今後「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに妊娠できる体に整えておくために、今すぐできること紹介した書籍『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』。38歳から不妊治療を経験した産婦人科専門医が、卵子と卵巣の老化を防ぎ、産める年齢を少しでも引き伸ばしておくために「やっておけばよかった!」と思うことを紹介しています。今回はそのなかから、卵子と卵巣の老化を加速するNG習慣について紹介していきます。

睡眠不足は、百害あって一利なし

「若く見えるのに?」卵巣が老化している人に少し足りなかったものPhoto: Adobe Stock

『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』では、すぐに結婚や、妊娠の予定がないうちから卵巣機能を上げておき、いざ「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに産める体に整えておくための生活習慣をいろいろとご紹介していますが、なかでも大切なのは睡眠です。

アメリカで行われた研究によると、睡眠は妊娠のしやすさにも関係があるといいます。
妊娠を考えている21歳から45歳の女性を対象に1年かけて調査したところ、睡眠障害を持つ女性は妊娠力が低くなり、睡眠時間が短い場合も妊娠力がいくらか下がるという結果が出たのだそうです。
睡眠にこだわることは、卵巣機能や卵子の質の低下を防ぐことにもつながるわけですね。

ですから、徹夜はNGです。

徹夜=睡眠不足という状態は、自律神経のバランスを乱します。
自律神経が乱れると、自律神経に支配されている血管や内臓(子宮や卵巣も含まれます)の働きが悪くなり、ホルモン分泌にも影響が出ます。
さらに、睡眠不足は体内老化の原因のひとつであり、がんになることもある慢性炎症にもつながるのです。

ですから、忙しく働いている女性ほど、まず睡眠をしっかり確保してほしいと思います。

『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』では、妊活や不妊治療がリアルでないうちは、考えもしないような日常の些細な行動が、想像以上に卵子や卵巣を老化させてしまう……逆に、なんとなくやっていたことのおかげで意外と老化しなかった!という例などを多数紹介しています。卵子や卵巣の老化は、見た目の若さとは全く関係ありません。「え?あの人が?」という人が意外と卵巣年齢が高かったり、不妊ということもあります。ぜひ今から気をつけてみてくださいね。