「人は深い睡眠のときに悪夢を見ている」
学生時代、神経生理心理学の授業で「人は深い睡眠のときに悪夢を見ている」と習いました。
これは、深い睡眠のときに、恐怖や怒りを感じる脳の部位が活発に活動するからだそうです。
でも、深い睡眠で見た夢は、深い睡眠時に起こされなければ、ほとんど覚えていません。
実はその深い睡眠のときに、無意識が対人関係のありとあらゆる可能性を検証してくれています。悪夢だから最悪なことが起こっているわけです。
夢の中のシミュレーションが現実世界で役に立つ
夢の中で最悪な体験を一度しておくと、現実に最悪な場面になっても、何も考えなくても自動的に対処できるようになります。
自分で考えなくても、無意識が夢の中でありとあらゆるシミュレーションをやってくれているから、どんなことが起きても冷静沈着に対処できる。
だから、誰と接していても「あれ? 全然緊張しないで素のままの自分で話すことができる」となるわけです。
いちいち最悪なことを想定する必要がないのは、もう眠りの中で無意識がそれを十分にやってくれているから。
無意識が夢の中でありとあらゆる人の気持ちを体験させてくれているから、「別に相手からどんな感情を向けられたって驚かない」と堂々としていられるようになるのです。
誰かと話して緊張したときは、「あ! ぐっすりと眠ればいいんだ!」と思いましょう。
勝手に相手の気持ちを決めつけることがなくなり、気持ちよく相手とコミュニケーションが取れるようになります。
(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)
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