今、日本では3組に1組のカップルが離婚という選択をしていると言います。ずっと一緒にいようと誓い合った二人が、なぜすれ違い、お互い別々の道を選ぶことになってしまうのか。そんな夫婦がずっと幸せでい続けるための方法を紹介した書籍『夫婦の理念』の著者が教える、仲良し夫婦の秘訣とは?

夫婦ゲンカでお互いに嫌な思いをしなくてすむとっておきの方法写真はイメージです Photo:PIXTA

結婚はゴールではなく、スタート地点

 どんなに仲がいい夫婦でも、結婚生活をしていく中では、大なり小なりぶつかり合いはあります。

 「なんで私だけこんなに大変なの!」
 「俺だってやっているじゃないか!」

 夫婦ゲンカになるときは、お互いが「自分が正しい」と思っていて、「相手が折れるべきだ」「相手が変わるべきだ」と主張しているため、いつまでも平行線になりがちです。

 その状況が長く続くと、お互いにストレスが溜まり、イライラから相手にきつい言葉を投げたり、つい手が出てしまった、なんてことにも……。そこまでくると、ケンカを通り越して憎しみが生まれてしまいかねません。

 「いやいや、こんなことで言い争いたくない。仲良く暮らしたいのに……」と思っていても、気づいたら修復できない状態にまでなっていた、なんてことになる可能性もあります。

 以前、ちょうど会社も大きくなっていくタイミングで人材育成のセミナーに参加したことがありました。そのセミナーでは会社だけではなく、夫婦の関係においても取り入れるといいのではないか、そう思うアイデアがいくつもあったのですが、その中でとても腑に落ちたアイデアがあったのでここでご紹介したいと思います。

 それは、「架空の第三者を間に置く」という考え方です。