誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】なぜ人は群れたがるのか…群れをつくる人がハマる落とし穴Photo: Adobe Stock

仲間はいずれ割れるもの

「仲間割れ」という言葉がありますけれど、基本的に、どんな仲間も割れるものです。

考えてみれば、当たり前のことなんです。人それぞれ、いろんな考え方があるし、考えそのものも変わります。

それなのに、「仲間割れはしません」「いつまでも、ずっと一緒です」なんていうのは無理がある。誰かがどこかで我慢しているはずなんです。

誰かの我慢の上で成り立つ

切ないことではありますが、どんな仲間も、いずれほころびが生じて割れます。

そもそも、なんらかのグループに入るような感覚は、アテクシ個人的には好きじゃないんですね。いずれ、必ず仲間割れするからです。

仲間が仲間でいるためには、自分の意見を言わないとか、誰かがどこかで我慢しているわけです。

ゴタゴタに巻き込まれる勇気

グループのためにいろんな気を遣い、多少なりともストレスが生じます。

どこかの仲間に入るということは、抑圧された不満が表に出てきてゴタゴタするのに巻き込まれてもいいという意思表示をしているようなものなんです。

人は群れたがるものですが、どんなグループでも、そこまでして一緒にいる価値があるかどうかを考えたほうがいい。

つかず離れずの“一匹狼最強説”

仲間に入れば楽しいこともあるし、自分が受け入れられたことが嬉しい面もありますが、本当はよく考えた方がいいんです。

グループに入らなくても、個人的にお付き合いしたい人であれば、個別に付き合えばいいし、つかず離れずぐらいがいちばんなんですよね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。