20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)
明治大学・理工学部
電気電子生命学、機械工学、機械情報工学、建築学、応用化学、情報科学、数学、物理学の8学科に加え、学科を超えた混合クラス・総合文化教室がある。講義は文系とは比較にならない大変さで、2割が演習や実験、実習。
「研究環境は可もなく不可もなく」というのが平均的な声だ。「学科内は仲が良く、先生や先輩にも質問しやすい」「実験後に飲み会を開くこともよくある」など人間関係は良好な様子。女子率が高いのは、建築学科と応用化学科。
就職は、大学推薦を受けられれば大手にすんなり決まる。推薦が受けられるのは、学年の上位3割くらい。全体の約3分の1が大学院に進学する。3年生から院への飛び入学制度もある。
明治大学・農学部
農学、農芸化学、生命科学、食料環境政策学の4学科に分かれる。国立落ちが多く、農学部としては私大の頂点に位置する。
農学科は食料生産と環境保全をテーマに、畑実習、園芸、動物・昆虫などについて学ぶ。農芸化学科は化学がメインで、必修の実習がいちばん多い。食品や化粧品の開発もこの分野で、それがやりたくて入学する女子も多い。
生命科学科は人気の学科でプライドも高め。バイオやDNAについて学ぶ。食料環境政策学科は明大の文系落ちが多く、農学部の中で派手めな人はたいていここ。「食と農」「環境と資源」を2本柱に体系的・総合的に学ぶ。
2年までは専門分野の実験や実習に取り組むが3年からは研究室に所属して卒業研究に取り組む。学科の枠を超えた「総合科目ゼミナール」もあり、研究室に配属されると同時に履修することも可能。就職先は、食品、薬品、流通業界の他、農協系などの金融機関にも強い。