「いつか、子ども欲しい」けど、結婚していない。まだ、子どもは考えていない。婦人科に行くのはハードルが高い……という人が、正しい知識をもとに、今後「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに妊娠できる体に整えておくために、今すぐできること紹介した書籍『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』。38歳から不妊治療を経験した産婦人科専門医が、卵子と卵巣の老化を防ぎ、産める年齢を少しでも引き伸ばしておくために「結婚前からやっておけばよかった!」と思うことを紹介しています。今回はそのなかからピルについて、抜粋して紹介していきます。

低用量ピル、誤解していませんか?

ピルを飲んでいる人と飲んでいない人、将来妊娠しづらくなるのはどっち?Photo: Adobe Stock

まだまだ日本には、ピルに対する抵抗感を持っている女性が多いようです。若い方の間にも、「ピルはよくない」というようなイメージがあるのを感じます。

使いたくないという方に理由を聞いてみると、

「なんとなく怖いから」

「ピルを飲んでいると遊んでいると思われるから」

といった答えが返ってくるのですが、それらはピルに対する誤解です。

ピルには、女性の体にとって多くのメリットがあります。

ピルの仕組みについては『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』のなかで詳しくお話ししていますが、月経やPMSが軽くなるだけでなく、卵巣を守ることもできるのです。

ですから、ピルを飲んでいて妊娠しづらくなるということはないですし、

「いつか妊娠したいなら、早いうちからピルは飲んだほうがよい」

と、多くの産婦人科医は考えています。

それを証明してくださったのが、元サッカー日本女子代表の澤穂希さんです。

澤さんは現役時代、試合で自分の力を十分に発揮するために、ピルを使って月経をコントロールしていたそうです。
その後結婚し、現役を引退した直後に妊娠されました(本には、澤さんのインタビューも掲載しています)。

もし今、ほんの少しでも不調があったり、将来の妊娠について不安を感じたりすることがあれば、ぜひ気軽にピルを活用していただきたいと思います。
また、ピルを処方してもらえば定期的に産婦人科を受診することにもなるので、病気の早期発見などのメリットにもつながりますよ。

『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』では、結婚していなくても、いつか子どもが欲しい人が、今から将来の妊娠に備えて、「欲しいときに、すぐ産める体」に整えておく方法を多数紹介しています。妊活や不妊治療がリアルでないうちは、考えもしないような日常の些細な行動が、想像以上に卵子や卵巣を老化させてしまう……逆に、なんとなくやっていたことのおかげで意外と老化しなかった!という例も多数紹介しています。ぜひ、今から気をつけてみてくださいね。