自衛隊とはあまりに違う
台湾軍の充実の食事メニュー
台湾の「千千進食中」というYouTube番組(https://www.youtube.com/watch?v=VifWeua6-Lw)で台湾軍陸軍542旅団の食堂がレポートされていた。1日当たり93元(約430円)で、豊富な料理が用意されていた。
542旅団は良い料理が出ると評判の拠点だが、台湾軍では米や油などの食材は別枠で支給される。また、地元に住む拠点職員には、食堂を常に利用しない人も多数いる。予算上の人員数より、喫食数がいつも少ないため、材料費はふんだんに使える。額面上の一食分よりもはるかにいい食材が使えるのだ。
麺や点心、パンも自家製だ。製麺機、大判焼きを作る道具、業務用オーブンや食洗器など、まるでホテルのレストランのような最先端の厨房だ。ここで14人の調理担当者が600人分の料理を作る。
調理員の負担軽減も考慮され、この厨房では交代制となっている。体制を整えることで、いつも新鮮な食材を使って品質の高い料理を提供することができている。
台湾軍の食事はビュッフェ方式で自由に取れる。メインディッシュも数種類あり、魚介類や豚肉、鶏肉、野菜料理などを選べ、そのほか、サラダ、デザートにはカップケーキ、アイスクリーム、シャーベットがあり、飲み物はフリードリンクで好きなだけ飲める。料理の種類、使う食材の品数が多く、バランスの良い食事が提供されていることは見て明らかだ。
台湾軍は8月に実施された米軍の演習にも参加していたことが9月2日に報じられた。台湾軍の参加規模などは未発表のため不明だが、米国は現職の部隊だけでなく台湾軍の予備役に対しても訓練支援を開始した。バイデン政権は7月に台湾に3億4500万ドル(約515億円)の軍事支援を発表したが、この中には台湾軍の訓練支援も含まれる。
台湾への軍事侵攻が近いという懸念は広がる。そんな中、台湾軍は軍人の身体能力の増強にも気を配っている。その一端が、台湾軍の食事メニューからも強く感じられる。