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【精神科医が教える】「知り合いだから甘く見る」はご法度…プライベートでも合理的判断が必要な決定的理由Photo: Adobe Stock

プライベートと仕事の判断は違う?

プライベートも仕事のように、ドライに対処したほうがいいです。

プライベートの人間関係は、仕事とはちょっと違うから、そうはいかないと思うかもしれません。

しかし、プライベートだからといって、合理的に判断できないわけでもなければ、合理的に判断してはいけないわけでもありません。

特別扱いの弊害

家族でも友人でも情が絡むと、相手のわがままを汲み取るようになって、うまくいかないことって多いんです。

プライベートだから甘くする、家族や友人だから特別扱いするというのは、逆効果になりかねません。

ちゃんとした関係性であれば、合理的に判断しようとしたときに「特別扱いしてよ」なんて言ってこないはずです。

ちゃんとした人が
周りに残ってくれる

ドライに合理的な判断をして、特別扱いしないことに対して怒り出すような友人は、本当の友人ではありません。

自分が得することを考えて打算的に付き合っていない人ならば、アナタのことを慮って理解してくれるはずなのです。

そう考えると、プライベートに仕事のようなドライさを持ち込んだとしても、アナタの人間関係にはなにも問題がない。むしろ、ちゃんとした人がアナタの周りに残ってくれることになるでしょう。

いろんなことが浮き彫りに

わかりやすい例え話ですが、仮に返済能力がなさそうな友人が、「借金の保証人になってほしい」と言ってきたとします。合理的に考えれば借金の返済が滞って、アナタが借金の肩代わりをすることになる可能性が高い。

そうした場合、情にほだされて借金の保証人になるより、「申し訳ないけど保証人にはなれない」と合理的な判断をする。それで怒り出すような友人は、打算で付き合っているにすぎないのです。

そう考えると、プライベートで仕事のように合理的な判断をすることによって、いろんなものが浮き彫りになって、見えてくるようになるともいえます。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。