「あれ? いま何しようとしてたんだっけ?」「ほら、あの人、名前なんていうんだっけ?」「昨日の晩ごはん、何食べんたんだっけ?」……若い頃は気にならなかったのに、いつの頃からか、もの忘れが激しくなってきた。「ちょっと忘れた」というレベルではなく、「しょっちゅう忘れてしまう」「名前が出てこない」のが、もう当たり前。それもこれも「年をとったせいだ」と思うかもしれない。けれど、ちょっと待った! それは、まったくの勘違いかもしれないのです。
そこで参考にしたいのが、認知症患者と向き合ってきた医師・松原英多氏の著書『91歳の現役医師がやっている 一生ボケない習慣』(ダイヤモンド社)だ。本書は、若い人はもちろん高齢者でも、「これならできそう」「続けられそう」と思えて、何歳からでも脳が若返る秘訣を明かした1冊。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、脳の衰えを感じている人が陥りがちな勘違いと長生きしても脳が老けない方法を解き明かす。

【91歳の医師が明かす】ダイエットをするときの“適切な体重の落とし方”Photo: Adobe Stock

適切な体重の落とし方

運動をしない限り筋肉は減ったままですから、体形は大きく崩れやすくなります。

リバウンドを避けながら、着実に体重を落としたいなら、月2kg減を上限とすべきです。

そのためには、カロリー制限だけに頼らず、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を組み合わせるのが理想的です。

下半身を刺激して
体脂肪を燃やす

「食事×運動の二刀流」を適度に心がけるということです。

有酸素運動とは、息が上がりすぎないペースで、中程度の運動をリズミカルに続けるもの。運動中にエネルギー源として体脂肪を燃やす作用があります。

有酸素運動の代表格であるウォーキングやジョギングなら、筋肉のおよそ3分の2が集まっている下半身を刺激する効果があり、その減少にブレーキがかけられます。

ひと駅前で降りて歩いてみる

足腰を動かすとミルキング・アクションも活発になり、脳にも血液を送り込みやすくなりますから、一石三鳥です。

多くの人にとってジョギングはハードルが高いかもしれませんが、通勤や買い物などのついでに歩く距離を延ばしてウォーキングをするくらいなら続けられそうではないでしょうか?

バスや電車をひと駅手前で降りて歩くだけでも、減量効果はあります。

「ずり応力」で血圧も下がる

有酸素運動には、血圧を下げる働きもあります。

ウォーキングやジョギングで血液循環がよくなると、血管の内側で、血液が流れる方向に沿って「ずり応力」という力が作用します。

その刺激で、血管の内側の細胞(血管内皮細胞)から、一酸化窒素(NO)が分泌されます。一酸化窒素には血管を広げる働きがあるので、血圧が下がりやすくなるのです。

※本稿は、『91歳の現役医師がやっている 一生ボケない習慣』より一部を抜粋・編集したものです。