「いつか、子ども欲しい」けど、結婚していない。まだ、子どもは考えていない。婦人科に行くのはハードルが高い……という人が、正しい知識をもとに、今後「子どもが欲しい」と思ったとき、すぐに妊娠できる体に整えておくために、今すぐできること紹介した書籍『結婚していない。けど、いつか子どもが欲しい人が今できること』。38歳から不妊治療を経験した産婦人科専門医が、卵子と卵巣の老化を防ぎ、産める年齢を少しでも引き伸ばしておくために「結婚前からやっておけばよかった!」と思うことを紹介しています。今回はそのなかから「恋多き人、性欲の強い人は妊娠しやすい?」という疑問について、本から抜粋・編集、構成したものを紹介していきます。
「不倫カップルのほうが、妊娠しやすい」は本当?
常にパートナーがいるという方もいれば、長年いないという方もいらっしゃいますし、パートナーが一人の方、複数いらっしゃる、などもあるかもしれません。
たまに聞かれることがありますが、パートーナーが長年いないからといって妊娠しにくくなるなどということはありませんし、性欲の強さで妊娠のしやすさが変わるかというと、そんなことはありません。
しかし、相手へのときめきの強さでは、少し変わってくるかもしれません。
例えば、「不倫カップルのほうが妊娠しやすい」といわれることがありますが、これには科学的な根拠があります。
どういうことかというと、関係性が冷え切っていたり、マンネリ化していたりする夫との性行為よりも、不倫相手との性行為のほうが刺激的で燃え上がるので、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が高まって膣分泌液が増え、精子を子宮へ迎え入れる力が高まるからです。
つまり、恋愛感情が盛り上がってエストロゲンの分泌量が高まるほど、妊娠力も高まるのです。
また、恋のときめきは脳内の神経伝達物質であるドーパミン(快楽ホルモン)を増加させます。このドーパミンによって脳内が幸福感で満ちると、エストロゲンの分泌量がさらに促されます。
エストロゲンは肌や髪のツヤ、女性らしいボディラインも司るホルモンですから、「女性は恋をするときれいになる」といわれるのもわかりますね。