「いつか」のために、自分の体を今知ろう
今は「結婚しない」と思っていても、10年後には「結婚したい」と思うかもしれません。
また「結婚したらすぐに妊娠できる」と思う方も多いようですが、実際はそうとは限りません。
ですから、本当に望んだ時に妊娠できるようにするには、早いうちから自分の体を知って、対処することが大切だと思います。
少しでも気になることがあったら、婦人科へ行ってみましょう。
私もいつもそうしていますが、わからないことは何でも先生に聞いていいと思います。それで何もなければ安心できますし、もし何か見つかっても早期に治療できますよね。
また、かつての私のように「恥ずかしい」という気持ちがある方もいるかもしれませんが、大切な将来に比べたら、それはほんの一瞬のことです。
自覚症状というものは他人にはわからないので、自分の体の変化に気づけるのは自分だけです。自分の体は、自分で守らなければならないものですから、ひとりでも多くの女性に、婦人科を受診する大切さを知ってもらえたらいいなと思います。
1978年、東京都生まれ。15歳で日本代表に初招集。FIFA女子ワールドカップに6度出場。2011年のドイツ大会では、キャプテンとしてチームの初優勝に貢献し、大会MVPと得点王を獲得。同年度の「FIFA女子年間最優秀選手」を受賞。オリンピックには4度出場し、2012年ロンドン大会で銀メダル。日本代表での通算205試合出場と83得点は、歴代1位の記録(2023年9月12日現在)。2015年8月に結婚し、同年12月に現役を引退。2017年1月に第1子を出産。