2人のビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

スキルアップを考えているビジネスパーソンは少なくないと思いますが、そもそもスキルとは何でしょうか? スキルとはテクニックではなく「考え方」です。まずは、やりたいことを語ってください。口に出して伝えてください。これだけでビジネスはもちろん、いろいろな事が上手くいきます。

※本稿は、高瀬敦也『スキル』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

やりたいことを語る人はあまりにも少ない

 ほとんどの人は自分のやりたいことを口にしません。その理由は様々です。「実現しなかったら恥ずかしい」とか、大きなスケールのことだったら「非現実的なことだから取り合ってくれないだろう」といった気持ちが働きます。また、忙しかったり目先の仕事や生活に追われていたら「そんなこと言っている暇はない」というような気持ちになります。「やりたいことがないんだよ」という人も多いでしょう。

「やりたいこと」は大それた夢や、将来のビジョンである必要もありません。「沖縄旅行したいな」「マンガ喫茶でだらだらしたいな」「推しのライブにいきたいな」「身体を気にせずラーメン替え玉までいきたいな」。なんでもいいのです。「やりたいことを言う」ことにリスクはありません。お金も時間も減りません。それが実現しなくたって信用に傷がついたりもしません。それどころかポジティブなことがたくさんあります。

 まず、「やりたいことを言う人がとても少ない」と言いました。つまり、やりたいことを言うだけで、他の人から一歩抜きんでることができます。ですから、うまく伝えようとする必要もなければ、理論武装して、饒舌に語る必要もありません。するとそのことに興味を示す人が出てきます。「あなたはそれがやりたいんだね」と分かってもらえます。やりたいことを口にすると必要なモノが自然と集まるようになって、「やりたいこと」が進むきっかけになります。

 以前の私は、自分のやりたいことを積極的に口にするタイプではありませんでした。しかし、あるときから実現する可能性を無視して、とにかく「やりたいことを言いまくる」ことにしました。知り合いや友人に会うたびに口にします。すると、「同じようなことをやりたい」と考えている人から声がかかってきました。人が集まってくると実現可能性が高まります。実現可能性が高まるとお金も集まりやすくなります。