ファンサービスが充実!
大阪ドームは「グラウンドに降りるツアー」が人気

 さて、関西を代表する2球場の楽しみ方を紹介しよう。甲子園球場なら周囲に「甲子園歴史館」や商業施設「Corowa甲子園」、大阪ドームならイオンやビバホームなどがある。試合開始2~3時間前に行き、ぶらぶらするのもいいだろう。

 いざ球場に入ったら、食事も楽しみたい。甲子園球場では、ジャンボ焼き鳥、唐揚げ、焼きそば、カレーの「甲子園4大グルメ」が人気だ。特に、1924年の開業時には既にあったという、名物のカレーをぜひともお勧めしたい。

 一方、大阪ドームでは、バファローズが繰り広げるファンサービスも見もの。試合前にはダンス&ヴォーカルユニット「BsGirls」の圧巻のステージをチェックしよう。また、バファローズは野球選手を「かわいい!」「尊い!」と認識させてくれるSNS戦略がうまい。ノーヒットノーラン達成などのタイミングで即座に限定グッズ販売を始めるなど、全体的に商魂がたくましい。

 試合終了後に行われる「えっ!さっきまで試合していたグラウンドに降りられるの!?ツアー」(1000~1200円、先着300人、所要時間約40分、チケットは当日販売のみ)も、抜群の人気を誇る。ツアー開催中のグラウンドを見渡すと、キャッチボールやランニングをする野球好きはもちろん、さっきまで選手たちが座っていたベンチをバックにウエディングフォトを撮影するカップルや、外野の芝生に寝転がってうたた寝する人など、みんな思いのままに過ごしている。ノートPCを持ち込んでひと仕事するのも自由!と、球団職員さんが言っていたので、遠慮なく執筆に使わせていただいた。

 あるいは、甲子園球場での試合の帰りは、数万人の観客を臨時列車で一気にさばく阪神電鉄の“神業”を観察するのも面白い。

 鉄道アクセスの良さともうすぐ100周年の伝統を楽しめる甲子園球場、一風変わったファンサービスやツアーを楽しめる大阪ドーム。2球団の日本シリーズ対決で、関西に経済効果と活気が生まれることを期待したい。

「阪神×甲子園球場」「オリックス×大阪ドーム」商売上手ぶりを比べてみた!ファンサも超進化阪神甲子園球場は2024年に100周年を迎える Photo by W.M.
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「阪神×甲子園球場」「オリックス×大阪ドーム」商売上手ぶりを比べてみた!ファンサも超進化大阪ドームにもおいしい名物が。「いてまえドッグ」は30センチを超える大きさで850円 Photo by W.M.
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「阪神×甲子園球場」「オリックス×大阪ドーム」商売上手ぶりを比べてみた!ファンサも超進化ツアーに参加すれば、試合終了後のグラウンドにノートPCを持ち込んで仕事も可能 Photo by W.M.