英国の名門サッカークラブ、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の株主はまるで、ビデオ判定でゴールが認められず落胆したサッカーファンのようだ。だが、試合に勝てる見込みはまだある。英国人富豪ジム・ラトクリフ氏が、自身の石油化学会社イネオスを通じてマンUの株式25%を購入する方向で協議していると週末に報じられ、それ以降マンUの上場クラスA株式はおよそ10%下落した。一方、カタール・イスラム銀行のシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・サーニ会長はマンUへの入札を取り下げた。投資家が落胆するのも無理はない。アル・サーニ氏の入札額は、時価総額が現在33億ドル(約4940億円)のマンUを60億ドル以上と評価していた。米メジャーリーグベースボール(MLB)チームのロサンゼルス・ドジャースの共同所有者であるトッド・ベーリー氏が昨年、英サッカーチームのチェルシーFCを52億ドル相当で買収したことを踏まえれば、この上乗せ額も納得がいく。
マンU入札、株主がゴール決めたか
カタールの銀行会長は入札取り下げでも
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