英国の名門サッカークラブ、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の株主はまるで、ビデオ判定でゴールが認められず落胆したサッカーファンのようだ。だが、試合に勝てる見込みはまだある。  英国人富豪ジム・ラトクリフ氏が、自身の石油化学会社イネオスを通じてマンUの株式25%を購入する方向で協議していると週末に報じられ、それ以降マンUの上場クラスA株式はおよそ10%下落した。一方、カタール・イスラム銀行のシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・サーニ会長はマンUへの入札を取り下げた。  投資家が落胆するのも無理はない。