10月7日午前6時56分、イスラエル南部のキブツ(農業共同体)メファルシムの治安責任者を務めるモシェ・カプランは、自警団に志願したメンバーに緊急事態を告げるメッセージを送った。このキブツには男性・女性・子ども計1000人が暮らしている。「ゲートから村が銃撃されている!」とカプランは送信した。正面ゲートを通る際、彼の車に戦闘員たちが発砲してきたためだ。その後、近くの歩行者用ゲートを爆破し、戦闘員はキブツの中に押し寄せた。カプランは急ぎ自宅に戻り、防弾チョッキとヘルメット、M16自動小銃をつかむと、キブツの北西角にあるもう一つのゲートを調べるため、車を走らせた。そこでコミュニティーを取り囲む有刺鉄線付き防護柵の内側にすでに武装した男たちがいるのを発見した。