大学合格実績は既卒生も含めた「延べ合格者数」が使われるのが一般的だ。この場合、既卒生や一部の優秀な生徒が合格者数を稼ぐケースもある。だが、親としては、実際に何人の生徒がどの大学に進学したかも知りたいだろう。そこで今回は大学グループ別に「現役実進学率ランキング」を作成した。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#25では、2024年入試直前版として、東西の難関私立大学グループである「MARCH」と「関関同立」の2種類の現役実進学率ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
MARCHや関関同立に
現役で何人が進学したかを公開
わが子の進学先候補を探すとき、「大学合格実績」は外せない要素だろう。
だが、大学合格実績は「延べ合格者数」が使われるのが一般的だ。「延べ合格者数」の場合、既卒生も含まれ、1人の受験生が複数の大学や、同じ大学の複数の学部に合格した場合、重複してカウントする。
極端なケースでは、優秀な生徒が難関大学の合格者数を稼ぐことで、対外的に「見栄え」が良くなっている場合もある。これでは、実際に何人の生徒が「現役」でどの大学に「進学」したかを知ることはできない。
そこで今回は大学通信の協力を得て、2024年入試直前に対応できるように、最新のデータで試算した、大学グループ別に現役でどの大学に進学したかを示す「現役実進学率ランキング」を作成した。学校内で、どの「位置」にいれば現役合格できるかが分かるので、志望校選びにも参考になるはずだ。
第2弾は首都圏の難関私立大学グループである「MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」と、関西の難関私大グループである「関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)」の2種類の「現役実進学率ランキング」を掲載する。
どちらも対象とする中高一貫校は、24年の入学時偏差値50未満に限定した。
MARCHと関関同立は、中学受験で中堅校を目指す家庭にとって「6年後にわが子に合格してほしい」と考える大学グループといえるだろう。どちらもランキングは雑誌版の2倍超のボリュームでお届けするので、ぜひチェックしてほしい。