中学受験生を持つ親の多くが望む、最終的な「出口=進学先」の大学名のボリュームゾーンは、関西ならば「関関同立」だろう。中学入試での偏差値は高くはないが、関西の有名私立大グループに強い中高一貫校はどこなのか?特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾&小学校』(全29回)の#19では、偏差値が50未満の中高一貫校における関関同立の合格実績にフォーカスした“お得”な中高一貫校ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
偏差値50未満の中高一貫校で
関関同立に強い学校はどこ?
関西における私立大学の最高峰グループ、「関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)」。
国公立大学志向が強い関西にあって、子どもに中学受験をさせる親の多くが「将来的にこの辺りの大学には合格して欲しい」と考える大学グループと言えよう。
そこで、中学受験時の偏差値は高くないが、中高6年間で学力を上げることで、この4大学に高い合格実績を出す中高一貫校を探ってみた。
ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て独自のンキングを作成した。中高一貫校の各大学グループ(「難関国立」「早慶上理」「MARCH」「関関同立」)への「合格力」と「中学入学時偏差値」から、各大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出して、順位付けを行った(このうち、「早慶上理」については本特集#10『早慶上理を目指せるのに入りやすい「お得な中高一貫校」ランキング【2024入試版・107校】』で公開中)。なお、関関同立の対象とする中高一貫校は、2022年の入学時偏差値50未満に限定した。
注意点としては、中高一貫校の中には、特進コースを設けたり、高校から入学できたりする学校もあること。そのため各ランキング上位校であっても、実態として特進コースや高校入学者が大学合格実績をけん引する学校もあるので、各校の説明会などで確認してほしい。
早速、次ページで「関関同立に強いのに入りやすい中高一貫校」のランキングを見てみよう。