中学受験マニアの父親4人が熱く語った200分の中で特に濃い部分を、雑誌版の3倍超のボリュームで4回に分けて紹介する第3弾。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#28では、わが子に合った志望校の見つけ方や「地頭問題」を取り上げる。中学受験を12歳の成功体験にするヒントをが見つかるはずだ。(構成/ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
エロイーズさん(江口) @Gimlet71004011
小6男子、小4女子、小1男子の父親。本人は筑駒→東大。長男はSAPIXから進学校を目指す。別名は江口。趣味は過去問研究。
茂山起龍(茂山) @kiryushigeyama
中学受験指導塾・應修会を経営。2023年に長男が受験。次男の伴走も。塾と保護者の両方の視点で鋭く分析。自身は中学受験で早慶付属に。
パパと娘の中受沼S25最中&S22終了(パパ) @S2025_S2022
22年2月に長女がSAPIXで中学受験。現在は次女の25年2月の合格を目指して伴走中。次女はSAPIXのアルファベット上位(上位3割程度がαクラス、それ以下がアルファベットクラス)。
勉三パパ・中学受験2024(勉三) @juken2024
長女は6年前に持ち偏差値10以上も上の学校に合格。次女は6年生で四谷偏差値は60台前半。「残高減っても偏差値減らすな」がポリシー。
冬休み明けから学校を休んだが
この時間が濃かった(勉三)
――2月1日まで残り3カ月を切りました。勉三さんの長女は持ち偏差値10以上も上の中学に合格されたそうですが、残り3カ月の秘訣はありますか。
勉三 特に最後の1カ月半、ここで伸びたと思っていますね。うちは冬休みが終わってから小学校を休みましたが、この時間が濃かった。
江口 でも、他もみんな頑張るでしょ。3人は長男、長女で経験済みですけれど、うちだけ未経験なんだよね。
勉三 練度みたいなところですよね。何をやるかは、事前に決めておいた方がいい。あとは問題とのかみ合わせ。四谷大塚の会報誌の合格者分布図を見ると、うちの娘は一番下の持ち偏差値で受かった人でした。
江口 全然、持ち偏差値と違うよねと。最後は偏差値が関係ない世界ですからね。
勉三 でも、60ぐらいまでは偏差値が関係あるのよ。出る問題が似ているから。合不合(四谷大塚の模試)の偏差値順で受かりやすい。千葉でいえば、市川中学ぐらいになると、少し変わるのだろうけど、東邦大東邦までは変わらないもん。
江口 現在進行形で悩んでいるのが、第1志望の思考系の問題が出る学校に向けて、夏前からその対策を中心にやった結果、知識系の併願校を落とす事態が現実味を帯びてきていること。偏差値的には足りていても、そこが第1志望で焦点を合わせてきた子にはかなわないかもしれない。
勉三 そこは全然違うよね。
次ページ以降では、横と縦の2軸による志望校選びや、「地頭」問題に加えて、東京の東側の優位性など雑誌に載り切らなかった話題も掲載。具体的な学校名も挙げながら、中学受験・父親座談会の濃い部分を拡大してお届けする。