米動画配信大手ネットフリックスの7-9月期は、全てがうまくいったようだ。だが、このようなヒット作の続編を作るのは簡単ではない。ネットフリックスは18日の7-9月期(第3四半期)決算で、有料会員数がおよそ880万人の純増となったことを明らかにした。四半期としては、新型コロナウイルス対策のロックダウン(移動制限)の影響で動画配信サービスへの関心が爆発的に高まった2020年初め以降で最も多い増加幅だ。市場予想も45%上回った。同社は10-12月期(第4四半期)も同程度の増加を見込んでおり、そうなれば市場予想の770万人増を上回ることになる。投資家を喜ばせる理由はもう一つあった。2022年初め以来の大幅な値上げだ。米国内の2つのプランの月額料金を15~20%引き上げ、広告なしのプレミアムプランは月額22.99ドル(約3450円)とした。これはYouTube(ユーチューブ)のプレミアム・ファミリープランと並び、動画ストリーミングで最も高い。ただ、広告付きプラン、広告なしのスタンダードプランの料金は据え置いた。これにより、全プランの平均月額料金は10%上昇する。ネットフリックスの株価は、前回の決算発表からの下げ幅が25%を超えていたが、18日の引け後の時間外取引では12%超の値上がりを記録した。
ネトフリ加入者急増、「続編」はできるのか
7-9月期はパスワード共有防止策が奏功した
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