破竹の勢いで成長を続けてきた米電気自動車(EV)メーカーのテスラが減速しているようだ。これは常識的なことではあるが、投資家は常識を好むから同社に8670億ドル(約130兆円)の時価総額を与えたわけではない。テスラが18日遅くに開いた7-9月期(第3四半期)決算説明会では、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が珍しく弱気だった。世界で最も多くの資産を持つ同氏は、待望の新型車となるはずの電動ピックアップトラック「サイバートラック」について、量産には「膨大な作業」が必要で、黒字化に1年半かかるとの厳しい見通しを示した。また、金利上昇による自動車購入への影響にもぼやいた。今年に入って値下げしたにもかかわらず、在庫の回転は芳しくなさそうだ。
テスラが踏むブレーキとアクセル
1台当たり総利益率が低下する中、自動運転車の実現性を示す必要がある
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