イスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルに侵攻し、民間人を殺害した後、写真投稿アプリ「インスタグラム」を通じてこの地域から発信される憎悪に満ちたコメントが急増した。インスタグラムを運営する米メタ・プラットフォームズの管理職たちは、暴力的な内容や嫌がらせの内容が含まれる投稿の氾濫を抑制する自動フィルターの機能を強化した。ある管理職によれば、それでもそうしたコメントが表示され続け、特にパレスチナ自治区からの投稿が多かった。メタは再びフィルターを強化したが、対象は同自治区に限られた。メタのイスラム教徒従業員向け社内インターネット掲示板には、反対意見が殺到した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した文書によると、ある従業員は社内で「現在、われわれが言っていることとやっていることは正反対のように見える」と投稿した。メタは公には、同社の方針は世界中で平等に適用されると約束している。