イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発ベンチャーのスペースXは、欧州宇宙機関(ESA)から旗艦の全球測位衛星システム(GNSS)衛星を最大4基打ち上げる契約を獲得した。ESAのナビゲーション担当ディレクター、ハビエル・ベネディクト氏によると、ESAとスペースXは先ごろ、それぞれGNSS衛星「ガリレオ」2基を搭載するロケットを来年2回打ち上げることで合意した。この契約には欧州連合(EU)執行機関の欧州委員会とEU加盟国の承認が必要だが、複数の当局者によれば、年内に承認される見込みだ。ベネディクト氏によれば、米国からスペースXの「ファルコン」ロケットでガリレオを打ち上げることになる。スペースXはコメントに応じていない。欧州委の報道官は「ガリレオ衛星群が今後も素晴らしいサービスを提供できるように、必要なあらゆる手段をとっていく」と述べた。