企業はこの秋、経営学修士号(MBA)取得予定者の採用を控えたり遅らせたりしている。この数年間は採用が過熱していただけに風向きが大きく変わった。米イエール大学やコロンビア大学、ノースウエスタン大学のキャリア担当者や学生らによると、企業はMBA課程2年目の就職希望者に対するキャンパス内の採用活動に費やす時間をここ数年に比べて減らし、内定を見送っている。そのため学生は一流企業が内定を出さない場合の「プランB」(次善の策)を検討している。企業や大学の関係者によると、会計監査大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)やアマゾン・ドット・コム、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は採用戦略を見直したり、来年の展望が明らかになってから行動を起こす考えを示したりしている。
米MBA就職戦線に異変、主要業界が採用抑制
好調だった年に入学した学生に想定外の事態、「プランB」検討も
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