このように過去のできごとがきっかけで、休むことやリラックスすることが苦手になることがあるのです。
だからまずは、何が休むことのブレーキになっているのかを探してみましょう。
「思い出してしまう」には
何らかの意味があります
どんなささいなことでもかまいません。今も思い出すということは、あなたにとって何か意味のある記憶のはず。
どうでもいいことなら、とうに忘れてしまっているはずですから。
大人になったあなたにとっては、大したことはないと思えるようなできごとだとしても、子どもの頃のあなたには、とても大きなできごとだったかもしれないのです。
あなたはもう、
自分で決めていいのです
何がブレーキになっているかが見つかったら、次は自分に許可を出していきましょう。
子どもの頃は、親がダメだと言えばダメでした。
親が良い顔をしなければ、ダメだと察したこともあったでしょう。
でも、大人になったあなたはもう、ダメかどうかを自分で決めることができます。
仮に親がダメだと思ったとしても、あなたにはもう「自分でやるための力」がちゃんと備わっています。
休めない状況から抜け出すために一番効果的なのは、「休んでいい」と自分自身に許可を出すことです。
休んでいいと思えないなら、無理やり休んでしまう方法もあります。休みをスケジュールに組み込んでしまうのです。
スケジュールに組み込んでしまえば、休みは予定に変わります。
「予定をこなした」と捉え直すことで、休むことへの罪悪感は減らせます。
これまで過去の何かのせいで「休んではいけない」「頑張らなくてはいけない」と頑張り続けてきたあなたに、「休んでいいよ」と許可を出してあげられるのは、あなただけです。
大丈夫。
今のあなたは、自分で自分に「休んでいい」と許可を出すことができます。
精神科クリニックに併設のカウンセリングルームで10年以上、心理カウンセラーとして勤務した後、独立。現在は人間関係、親子問題、機能不全家族専門カウンセラーとしてメールでのカウンセリングを中心に活動。メールでのカウンセリング、対面カウンセリングともにいつも予約がいっぱいで、現在も数か月待ちの超人気カウンセラー。
著書に『あなたはもう、自分のために生きていい』(ダイヤモンド社)などがある。最新刊は『悪いのは、あなたじゃない』(ダイヤモンド社)。X(旧Twitter)@Poche77085714
※本稿は、Poche著『悪いのは、あなたじゃない』(ダイヤモンド社)から抜粋し、再構成したものです。