SNSで大人気のPoche(ポッシュ)さんは、人間関係、親子問題、アダルトチルドレン(AC)専門のカウンセラーです。そんなPocheさんのもとには日々、さまざまな人たちからの切実な悩める声が寄せられています。
ここではそんなPocheさんの最新刊『悪いのは、あなたじゃない』から再構成してお届けします。
本書では実際のカウンセリング事例の数々をもとに、実は意外なところに存在していた悩みの原因をつきとめ、解決へと導いていくプロセスを紹介しています。
他の人にはなかなか理解してもらえなかったり、相談しにくい悩みを抱えて、すべては自分のせい、自分を責めるしかない、と思い込んできた人に、自分を苦しめてきた本当の原因を理解して、今より少しラクに生きられるようになるヒントを紹介します。
周囲の目が気になって
しかたがない…
男なのだから。
女なのだから。
親なのだから。
子どもがいるのだから。
子どもがいないのだから。
独身なのだから。
無職なのだから。
会社員なのだから。
やりたいことがやれなかったり、やりたくないことをやらなければいけなかったり、思ってもいないことを言ったり、思っていることが言えなかったり……。
「〇〇なのだから」という、世間がつくり出したレッテルに思い悩む人は少なくありません。
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欧米では個性や個人の独特な世界観が評価される傾向にありますが、日本では和や協調性といった「みんなと一緒」が大切にされる傾向があります。
和や協調性を大切にするためには、世間体をある程度気にしなければいけません。
世間体が気になる自分を責めてしまう人を数多くみてきましたが、日本という国に住んでいる以上、世間体が気になるのは自然なことで、ある意味では仕方のないことともいえるのです。
このようなことをお伝えしたのは、どの国が良い、悪いということをジャッジするためではありません。
あなたの何かのせいで世間体が気になるのではなく、社会全体の雰囲気が世間体を気にせざるを得ない空気をつくり出すことがある、ということをお伝えしたかったのです。
世間体を気にすることそのものは、決しておかしなことではありません。
1つ、実際の相談事例をお伝えします。