ついつい食べて過ぎてしまう食欲の秋。これからダイエットしようと考えている人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本記事では、「ダイエットの疑問や悩み」について、牧田医師に答えてもらった。(取材:中村富美枝)
【悩み】ダイエットのためにジム通いを始めても、結局続かない
質問者:40代男性
――運動が嫌いでジム通いが続かないのですが、ダイエットにはどんな運動が効果的なのでしょうか?
牧田医師:運動といっても大げさなことをする必要はありません。
よくダイエットのために、体を動かしてカロリーを消費しようと考える人が多いですが、運動で消費できるカロリーはたかが知れています。特に運動嫌いの人であれば、ジム通いも続かないでしょう。
痩せるためには、頑張ってたくさん運動するよりも、食後すぐに運動をすることの方が重要です。
医学的に見て、食後すぐに「20分のウォーキング」や「10回×3セットのスクワット」などを行うことが、ダイエットに最も効果的であることがわかっています。
食後すぐの運動が血糖値上昇を抑える
牧田医師:『医者が教えるダイエット 最強の教科書』で詳細に解説している通り、食後の血糖値上昇こそが、肥満の最大の原因です。
そのため、血糖値上昇を抑えることができれば、同じ食事でも太りにくくなるわけですが、食後すぐの運動には血糖値上昇を抑える効果があることがわかっています。
糖質を摂って時間が経つと、血糖値が上昇し、血中に溢れたブドウ糖は脂肪に変わってしまいますが、食後すぐに運動すれば、ブドウ糖が消費されるので、同じ食事でも脂肪がつきにくくなるのです。
たとえば、ランチに大好きなラーメンを食べてしまったら、オフィスに戻る前に早歩きで20分ほど歩いて、血糖値の上昇を抑えましょう。
また、有酸素運動だけでなく筋肉運動も血糖値の上昇を抑えるので、食後すぐに10回×3セットのスクワットを行えば、ダイエット効果を期待できるでしょう。
いきなりジム通いをするぞと意気込む前に、まずは「食後すぐの軽い運動」を習慣にしてみてください。