秋に向けてのダイエットに取り組む人にぜひ読んで欲しい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヶ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本記事では、「ダイエットの疑問や悩み」について、牧田医師に答えてもらった。(取材:中村富美枝)

歳をとると太りやすくなる本当の理由【糖質制限の名医が解説】Photo: Adobe Stock

【質問】歳をとると太りやすくなるのは本当ですか?

質問者:40代女性

――若い頃は、たくさん食べても太らなかったのに、歳を重ねるごとに体重がどんどん増えてしまっています。歳をとると太りやすくなるというのは本当なのでしょうか。体型を維持するためのアドバイスがあれば教えてください。

牧田医師:私の患者さんの話を紹介します。

 その女性は、20代の頃はいくら食べても太らなかったため、体重もたまにしか量らなかったそうです。

 30歳を過ぎたあたりから「あら、太ったかしら」と感じることが増えたものの、まだコントロールができたとのこと。

 ところが、40代になるとコントロールが難しくなってきて、50代ですっかり諦めたというのです。

 このように、人は年齢と共に基礎代謝が落ちるため、若い頃と同じような食事をしていれば男女ともに太りやすくなっていきます

 どんなものをどのように食べるかという食習慣は、長い年月をかけて身についたものであり、誰もが「自分にとってはこれが普通」と思っています。

 しかし、年を重ねて太ってきたということは、その食習慣はもはや、あなたにはマッチしていません。

 肥満を抑制し健康を維持したければ、若い頃とは食事を変えていかないといけません。具体的には、糖質を減らすことです。

 リビングのテーブルにお菓子の缶があったり、冷蔵庫にジュースが常備されていたとしても、それは若い人のものであって「あなた用」ではありません。

 もちろん、子どものときからお菓子やジュースはあまり摂取しないほうがいいのですが、歳を重ねたらなおさらです。

 年齢に応じた健康な生き方があるのだということを、しっかり心に留めてください。