米労働省が3日発表した10月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は前月比15万人増だった。増加ペースは9月の29万7000人増(改定値)から大きく鈍化し、秋に入り景気が失速している様子を示した。  全米自動車労働組合(UAW)のストを背景に、自動車業界の就業者数は約3万3000人減少した。  失業率は前月の3.8%から3.9%に上昇した。平均時給は前年同月比4.1%上昇。伸び率は9月の4.3%から縮小した。  今回の統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げによる金利上昇、根強いインフレ、欧州と中東の紛争を受けて、景気の勢いが衰えつつあることを示唆した。 。